Poderi Aldo Conterno (アルド・コンテルノ) 訪問 3/3
予定では、セラーまでだったのだが、どうしても畑が見たい、と懇願したところ、Bussiaの畑を案内してくれた。
この丘のエリアが“Cicala(チカーラ、もしくはチカラ)”の畑。
蛇のようにうねる台木。
樹齢の古さだけでなく、畑を大切にしてきた、ワイナリーの歴史を感じずにはいらない。
撓わに実る、“Cicala”畑のネッビオーロ。
8月の強い夏の日差しを浴び、色づきが濃くなり始めた頃。
樹齢の古いためか、葉も大きい。
写真のように、“Cicala”畑は、急な斜面に植樹されている。
地面に目をやると、真っ白な石灰質(カルシウム)の地質が、表れている。
害虫対策用に、所々に鳥の巣箱が置かれている。
また、フィロキセラ(葡萄根アブラムシ)対策として、バラが植えられていた。
Giacomoさんが、畑の「下草」の役割について、特に重点的に解説してくれた。
同社では、下草は、良質な葡萄を得るために、重要な役割を果たすものと考えていて、一切、除草は行わない。
理由は、地中の生態系を健全な状態に保つためと、ワインにフレッシュ感を与えるために有益である、と考えているためである。
“Cicala(チカーラ)”と“Romirasco(ロミラスコ)”の間は、ネットで仕切られていた。
“Cicala”を左に見ると、道の右下に“Colonnello(コロネッロ)”畑が見える。
更に、農道を歩き、チカーラ畑を抜けると、正面遠くに“Romirasco(ロミラスコ)”畑が見えてきた。
「モンフォルテで、一番標高が高い丘が “Bussia Soprana (ブッシア・ソプラーナ)”。 更に、その丘のトップ・ヒルにあるの畑が、“Romirasco” だ。」と、説明してくれた。
Poderi Aldo Conterno のワインを飲む度に、この風景と、土の香りを、思い起こすことだろう。
Giacomoさんに、心より感謝。